「英語力を伸ばしたいな」と思った時、「英語ができる状態」って一体どんな姿でしょうか。
- 英字新聞をすらすらと呼んでいる姿
- 仕事のプレゼンを英語で堂々とこなす姿
- 外国人と楽しくおしゃべりしている姿
- 海外旅行先でスムーズなやり取りをしている姿
- 海外と英語のメールでやり取りをしている姿
想像するだけでワクワクしてきます。
この記事では、英会話シーンで使う「話す」「聞く」力を、測定する方法をご紹介します。短時間・無料でお手軽な方法を厳選しました。
CEFRに基づいた結果なので、生きた英語力を測定できますよ。
アフィリエイト広告は含まれていませんので、ぜひ安心して読んでみてくださいね。
英語力を測定するときに役立つ「CEFR」って何?
測定方法の前に、英語力を測定するときに役立つCEFRについてご紹介します。
(CEFRをご存じの方や時間が無い方は次の目次へ読み進めてください)
CEFRは、Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment の略で、日本語訳は「外国語の学習、教授、評価のためのヨーロッパ共通参照枠」。
言語のシラバス、カリキュラム、ガイドライン、試験、教科書などを作成するための共通の基盤として、2001年に欧州評議会が発表したものです。日本でも、文部科学省が新学習指導要領を改定する際、CEFRを国際的な基準として参照しています。(参照:平成29・30・31年改訂学習指導要領(本文、解説):文部科学省 (mext.go.jp))
英語に限らず、様々な言語で活用されているのも特徴のひとつ。
CEFRでは、語学力をA1からC2までの6段階で分けており、各段階の語学力で実際に何ができるか?をcan do descriptorで明示しています。
参考までに、CEFRランクと資格の点数の関係がこちら。同様の情報はネットに沢山ありますが、なじみのある資格のみピックアップしてみました。
CEFR | 実用英語技能検定 | IELTS | TOEFL iBT | TOEIC L&R/S&W |
---|---|---|---|---|
C2 | – | 8.5~9.0 | – | – |
C1 | 1級 | 7.0~8.0 | 95~120 | 1845~1990 |
B2 | 準1級~1級 | 5.5~6.5 | 72~94 | 1560~1840 |
B1 | 2級~準1級 | 4.0~5.0 | 42~71 | 1150~1555 |
A2 | 準2級~2級 | – | – | 625~1145 |
A1 | 3級~準2級 | – | – | 320~620 |
ここまでで、CEFRの特徴を簡単にご紹介してきました。
CEFRは単なる点数やランク付けではなく、実際に何ができるのか?という項目もあるので、生きた英語力を測ることが出来るんですね。
次は、英語力をCEFRに基づいて測定する方法をご紹介していきます!
無料でスピーキング能力を測定できる「PROGOS」
スピーキングテストで一番お勧めなのが、株式会社プロゴスが提供する「PROGOS」です。オンライン英会話レアジョブの会員の方は、おなじみのテストかもしれませんね。
早速、詳しく見ていきましょう!
PROGOSとは?
PROGOSは、CEFRに準拠※したスピーキング能力を測定するテストシステム。
受験者が考えて話した英語を、AIが聞き取って自動採点してくれます。結果が出るまでの時間も2~3分と短時間!
「Reimagine Education Award 2020銀賞」や「HRテクノロジー大賞」を受賞している、革新的なテストです。
運営元は株式会社プロゴスですが、同社は株式会社レアジョブが100%株主です。レアジョブと言えば、オンライン英会話でおなじみですよね。
※PROGOS(自動採点版)では、Pre-A1からB2 High and aboveまで9段階で測定できます。
WEB版 PROGOS (有償)
WEB版は企業向けで有償(自動採点版:550円/受験、オンライン試験監視+自動採点版:2,750円/受験)です。
同社HPによれば、1000以上の企業や教育機関がPROGOSを導入しているそうです。
アマゾン、アサヒグループホールディングス、同志社女子大学など、有名どころでも広く活用されているテストと知ると、安心感がありますよね。
アプリ版 PROGOS(無償)
個人でも手軽に利用できるのは、アプリ版(無料)です。
iOS:https://apps.apple.com/jp/app/id1585740623
Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.progos.speakingtest.production
利用するまでも短時間。
- インストールする
- 氏名とメールアドレスを登録
- メール認証
たったこれだけで、早速テストを受けれちゃいます。
テスト時間は約20分。結果も数分とかからずに出るのでお手軽です。
アプリ内に結果の履歴が残るので、定期的に測定してどれだけスピーキングが上手くなったか確認するのも良いですね。
具体的なテストの内容
テストはPART1~PART5まであり、それぞれのパートは下記の構成となっています。
PART1 Interview(インタビュー) | 一問一答 英語の問いに20秒以内で答える 設問数:10問 |
PART2 Reading Aloud(音読) | 表示された文章を10秒以内に音読 設問数:8問 |
PART3 Presentation(プレゼンテーション) | 与えられたトピックについて、60秒以内に話す 設問数:1問 |
PART4 Graphics Presentation(グラフ・図を用いたプレゼンテーション) | グラフや図が示すものについて、60秒以内に説明する 設問数:1問 |
PART5 Communication Activity(ロールプレイ) | 与えられたトピックに関する会話のやり取りを行う 設問数:1問(受け答えは複数回) |
PART1、PART5では音声のみで問題が出されるので、リスニングの練習にもなりますね。
PART2以外では、自分で文章を考えてマイクに向かって話します。制限時間もあるので、英会話シーンで必要な「瞬発的な英会話力」を測れますよ。
実際に測定してみた結果
変な会社(失礼)じゃなさそうだし、スピーキングをCEFRに基づいて無料測定できるなんて凄い!と思って、実際に測定してみました。
インストールしてから結果まで30分以内。結果はこちらです。
初級に該当するA2 Highという結果に、残念な気持ちになりました。。
次のレベルB1でできる事は下記の通り。
幅広い単語、フレーズ、表現を使い、身近な話題に関してより詳細に伝えることができます。幅広く基本的な単語や表現を使い、社交的な会話を続けることができます。
確かに、「A2 Highでできる事」は、海外一人旅も何回かしたし、何とかできるかな?という印象。
対する「B1でできる事」はできる自信がありません。実際、外国人ばかりのディナーの席で、社交的な会話を続けることが出来なかった苦い思い出もあります…。
アプリでは、下記のような情報が沢山見れて、とてもタメになりました。(本当に無料でこんなに見れていいのかとびっくり!)
- 総合評価
- 指標別評価
- フィードバック(レベルアップへの学習アドバイス、具体的な学習例、参考情報)
無料でリスニング・リーディング能力を測定できる「EFSET」
リスニングテストでお勧めなのが、EF Education Firstが提供する「EFSET」です。
90分・60分・15分のテストが、すべて無料!(60分・90分は英語力の証明書が無料発行されるので、履歴書にも記載可能というふれこみ)
中でも、90分コースではリスニング・スピーキング・ライティング・リーディングの4つの能力測定が可能なんです。これさえ受けていれば十分に思えますが、本記事の趣旨「お手軽」「短時間」からそれてしまうため、本記事では割愛します。
今回はお手軽な15分のテストについて、詳しく見ていきましょう!
EFSETとは?
EFSETとは、EF Education First が言語テストの専門家チームと共に構築した、無料のオンラインテストです。
EF Education First社は、1965年スウェーデンで創業。100以上の地域、600以上のオフィスや学校にネットワークを張り巡らせて、様々な海外留学プログラムや、語学研修、オンライン英会話などを提供しているんです。
15分テストは登録なしで受けられますが、結果を見る為には下記情報の入力が必要です。
・氏名
・メールアドレス
・国名
・誕生した西暦
結果は、CEFRに基づいて下記のようにカテゴライズされます。
- Beginner(A1/A2)
- Intermediate(B1/B2)
- Advanced(C1/C2)
具体的なテストの内容
テストはリーディングとリスニングの2部構成となっており、具体的な内容は下記のとおりです。
Reading | 4択問題 制限時間あり 設問数:10問 |
Listening | 4択問題 音声は2回まで再生可能 制限時間あり 設問数:10問 |
リーディング・リスニング共に、回答に応じて次の問題の難易度が変わっていくという特徴があります。また、回答したら前の問題に戻ることは出来ません。
実際に測定してみた結果
留学業界の老舗でちょっと安心。60分・90分のテストはちょっと受けるのは大変なので、取り急ぎ15分を受けてみました。
結果はこちら!
全体スコア:65…B1/B2(Intermediate/Upper intermediate)
(内訳)
リーディングスコア:50…A1/A2(Beginner/Elementary)
できること「日常に関連した話題で、よく使われる単語やフレーズであれば、短い文章は読める」
リスニングスコア:80…B1/B2(Intermediate/Upper intermediate)
できること「はっきり分かりやすく話されれば、馴染みのない話題でも要点を理解できるレベル」
まとめ
この記事では、短時間・無料で英会話能力を測定する方法をご紹介しました。
●スピーキングテストは、PROGOSアプリがお勧め
iOS:https://apps.apple.com/jp/app/id1585740623
Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.progos.speakingtest.production
●リスニング(リーディング)テストは、EFSETがお勧め
(短時間・お手軽という趣旨から外れるので詳しく触れなかったEFSETの90分テストについては、別記事でご紹介させていただきます。読み・書き・聞く・話すの4つの能力をオンライン上で無料測定が出来るので、こちらもお勧めです。)
英会話力を伸ばしていきたいので、今後も定期的に測定して、自分の英語学習に活用していこうと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。